絵本作家 のぶみさんの子育て論「ママは“ずぼら”なほうがいい!」

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大好きなママが死んでしまうという衝撃的な内容の『ママがおばけになっちゃった!』(講談社)で有名な絵本作家のぶみさん。シリーズは累計60万部を超える大ヒットとなり、第3作目『ママがおばけになっちゃった!ぼく、ママとけっこんする!』も発売されました。斬新な発想で作品を生み出し続けるのぶみさんが、絵本に込めた思いとは?

子どもが笑って、ママが泣いてを詰め込んだ新作

『ママがおばけ…』は死をテーマにした本とよくいわれますが、実は子育てがテーマなんです。シリーズ最新作は始めから終わりまで「子どもが笑って、ママが泣いて…」っていうのを目指しました。ママの涙は、温かい涙ですよ!イベントなどでラフの状態で読み聞かせをした時、ママや子どもたちの反応も良く、200冊以上の絵本を描いてきた中で一番上手くできました。これまでは前半は面白く、後半は泣けるようにしていたのですが、新作は“笑い”“泣き”を織り交ぜて構成。その方が読みやすいし、聞きやすいみたいですね。新たな発見でした。みんなの意見を取り入れ、少しずつ内容を変えてできた絵本だから、「みなさんのおかげ」って心の底から感謝しています。

イベントやサイン会でママと話していて感じるのは、“ずぼらさ”が足りないこと。子育てをやって、家事をこなして、さらに仕事もして…。ママは頑張りすぎ。『ママがおばけ…』のママはおっちょこちょいでダメダメ。そういうママの方が子どもは楽でしょ。だって子どもはずぼらだから。ママがずぼらだと、案外子どもは自分がしっかりしないといけないと思うのかもしれませんけどね(笑)。

愛があるから、ママは怒る

子どもたちに話を聞くと、よくママから怒られるっていう子が多くて、何が原因なのかが気になって描いたのが、絵本『おこらせるくん』(KADOKAWA)です。ママたちにアンケートをとって、怒ってしまったエピソードを聞きました。毎日「いい加減にしなさい!」「早く支度しなさい!」…って怒ってばかり。そして夜子どもが寝た後で怒りすぎたことを反省。ママはよその子だと気にならないことも、自分の子どもだと気になって仕方がないそうです。それってもう“ストーカーばり”に子どものことが好きなんだって感じました(笑)。子どもには自分の人生より上手くいってほしい、だからムキになる。ママが怒るのは、そこに大きな愛があるからなんですね。そして子どもも、怒られてもいいから、かまってほしい。自分に手間をかけてくれたと思えたら、それが自信になるんです。

忙しくて時間がなくても、短い絵本なら5分くらいで読めます。ぜひ親子の触れ合いに絵本を役立ててほしいですね。今回のイベントでも、発売前の絵本を含め何冊か読み聞かせをしました。ぼくは絵本を読むとき、登場人物になりきって声のトーンを変えます。みなさんもぼくの本を読む時はそうしてほしいし、文字ばかり追わず、子どもの表情を見てくださいね。

のぶみさん

1978年、東京都生まれ。「ぼく、仮面ライダーになる!」シリーズ(講談社)、「このママにきーめた」(サンマーク出版)など200冊以上の作品を発表。NHK「みいつけた!」では「おててえほん」のアニメーションを担当、内閣府「子ども・子育て支援新制度」(すくすくジャパン!)のシンボルマークを制作するなど幅広く活躍中。

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