女の子育児のウソ・ホント!?

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よく耳にする、男の子と比べて女の子は「育てやすい」「あまり手がかからない」という、“女の子の方が子育てがラク”説。もちろん個人差はあるけれど、なんだか気になるこの話。
実際に女の子を育てているママのアンケートをもとに、専門家に話を聞いてみました。

取材・文/佐藤理奈

女の子ママに聞きました!

女の子育児に関するアンケート(2017年8月実施)

Q.成長が早いと感じますか?(言葉の発達や精神面も含めて)

Q.病気をしにくいと思いますか?

Q.一般的に、「女の子の方が育てやすい」と言いますが、そう思いますか?

同性だから分かりやすい

「女の子の方が成長が早い」―世間的によく言われていますが、やはりそう感じている方が多いようですね。それは、女の子の方が、言語理解という点において少しだけ男の子よりも早い傾向があるからでしょう。男の子は同じ歳の女の子より、気持ちを言葉で上手く伝えられず、駄々をこねたり泣いたりすることが多く、「育てるのが大変」と思われがちです。

ですが、実は幼少期における男女の発達に大きな差はありません。「女の子の方が育てやすい」というのは親の感覚によるもの。母親にとっては同性で、自分が経験してきた成長過程であるため理解しやすいというのも大きいのでしょう。一方で、成長するにつれて、気持ちが理解できるゆえに意地を張ったり、痛いところを突かれたりと感情的に対立しやすくなることも起きてきます。その時期には、女の子の方が難しいと感じるママも増えるようです。

「性役割」に沿って成長する

父性と母性は男女どちらにもありますが、私たち(特に日本人)は無意識に「男らしさ」「女らしさ」を求めてしまいがち。小さなことですが、洋服は性別に合わせてカッコいいや可愛いものを親が決めますよね。こういった「性役割」は、3才ごろから自覚するようになり、求められる性別に沿うように成長していきます。

しかし、あまり「性役割」を与えすぎると、性別を超えた興味や関心といった、その子の可能性を減らしてしまうことも考えられます。乳幼児期の発達は個人差が目立ち、男女差も「性役割」によるものが大きいといえます。人として大切なこと、個性を伸ばしてあげることに力を注いであげましょう。

子どもは親を映す鏡

女の子は母親をモデルにして成長するので、例えば母親が楽しく過ごしていれば人生を楽しめる力が付き、愚痴ばかりだと愚痴の多い子になる傾向があります。母親自身が、趣味や仕事など楽しんで打ち込めるものを探すのも大事です。特に女の子は小学生以降になると「親に自分のことをわかってもらいたい」という気持ちが強くなります。小さな頃からたくさん褒めて、自信をつけてあげてください。

また父親は一番身近な異性であり、理想の男性像を描く基準になります。娘さんと良い関係を築きたいなら、「両親の仲が良いこと」が一番重要。妻や娘のおしゃべりをよく聞いてあげたり、子育てのことを夫婦で話し合ったり、コミュニケーションを大切にしてください。

福岡女学院大学人間関係学部 子ども発達学科 講師
毛利 泰剛 先生

博士(心理学)。臨床心理士として子どもの発達相談を行い、現在は保育者養成に関わりながら、遊びを利用した心理療法を研究している

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