発達障害グレーゾーン(1)~うちの子もしかして?と思った時

ここ数年で広く知られるようになった発達障がいやグレーゾーン。「うちの子もしかして?」と思っても、「ただの個性かも」「成長すれば変わるかも」と相談するべきか迷うことも。でも、放っておけばいずれは本人が苦しむことになるかもしれません。

実際に発達障がいグレーゾーンのお子さんを育てるママ2人に、「もしかして?」と思った時、そして「今」をお話をお伺いしました。
※画像はイメージです

お話を伺ったのは小学生ママと幼稚園のママ

  • さくらさん(仮名)…高3&小5男子のママ。次男が小3の時に発達障がいグレーゾーンと発覚
  • ゆうきさん(仮名)…4才男の子のママ。2才の時に自閉症スペクトラムのグレーゾーンと診断を受ける

きっかけは2才の時の「横目」遊び

ゆうき:2才の頃、公園に行っても遊具で遊ばずに、柱や壁を横目で見ながら走るというのを延々と繰り返していて、不思議に思ったのが始まり。ネットで「横目」で検索すると、自閉症という言葉が出てきて…。
 すぐに市の家庭支援センターに電話して相談に行き、作業療法士が巡回する日があるというので予約をしました。息子の行動は“感覚遊び”といって、見る角度によって変わる景色を楽しんでいたみたいです。「飽きたらやめる」と言われたんですが、親としてはすごく気になるので、「来月、専門医が巡回に来るので予約しますか?様子見しますか?」と聞かれて「お願いします」と即答しました。診断では、9個当てはまれば自閉症スペクトラムと診断される要素のうち、6個当てはまり「グレーですね」と。受給者証を発行してもらって、今も週1回で通っています。

さくら:「どうしますか?」と聞かれた時に「お願いします」と言えた、その行動力や判断力が素晴らしい。うちの子は学習障がいなんですが、低学年までは勉強が簡単なこともあり、気づいたのが小学3年生だったんです。幼稚園の頃にお友達とのコミュニケーションがうまく取れずに癇癪を起すことはありましたが、それも今考えてみれば…という話で、当時は発達に問題があるとまでは思いませんでした。ゆうきさんは診断を受けることに抵抗はなかったですか?


ゆうき:この子が小学校に上がるときに、療育に行っていたことがどう影響するんだろう?という不安はありましたが、後で後悔しても時間は戻せないので。とりあえず行く方を取りました。


さくら:医師から診断をしてもらえれば、療育手帳や受給者証ももらえますしね。うちは小3の秋の個人面談で担任の先生から勧められて、区の教育相談で簡易的な知能検査をしてもらいましたが、「短期記憶に困難さがある」と明記はありながらもIQとしては平均の範囲でした。そうなると学校や自治体もそれ以上の支援がないんです。病院で診断してもらえばまた違うのかもしれませんが。


ゆうき:これから医師の診断を受ける予定ですか?

さくら:悩むところです。年齢的に、本人が意識することで自己評価を低下させてしまうより、親が普段の生活でマイナス面をフォローしながら、思春期を終えてから特性として捉えられるように告知するという選択肢もあるので。今は家での対応や声掛けを工夫している段階です。

療育や声掛けを通して気持ちが通じ合うように

ゆうき:前は一人遊びをいつまでもしていて、「ママこれ見てー」も全くありませんでした。幼稚園での出来事を聞いても「知らない」「わからない」と何も話してくれなかったのですが、意識して声をかけたり、ほめたりするようになったことで、子どもの中で私の存在感が上がったようで、私最近は「今日こんなことしたよ」と報告してくれるようになりました。

さくら:自閉気味の子は感情表現が苦手と言われてますよね。たぶん報告をしたらママが喜ぶことを覚えたのかもしれないですね。

ゆうき:ずっと一方通行だったのが、通じ合ってる感じがしてます。

親の違和感はだいたい当たっている?

さくら:親が違和感を感じた時ってやっぱり正しいんじゃないかなって。私も幼稚園の時のお友達との会話が、まさか学習障害につながるとは思っていませんでしたが、そういうちょっとした違和感をそのままにせず、担任の先生や専門機関に相談してほしいです。親があれ?と思っていると同時に子どもは困っているかもしれません。

ゆうき:書籍やネットには様々な情報が出ていますが、“自分の子どもの特性”は、そこには載っていないんですよね。解決法が見つかるまでは苦しいですが、思いきって動けば前進できるということを知ってほしいです。


――次回は「接し方を変えれば子どももママも毎日がもっと楽しくなる!」発達障がいグレーゾーンのお子さんへの声掛けポイントを掲載します。

(取材協力/発達科学ラボ  取材・文/リトル・ママ編集部)

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