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みんなで走りぬいたよ、マラソン大会

「がんばれー!」「もっと足、上げろ~!」お父さんやお母さん、おじいちゃん、おばあちゃん、小さなきょうだいたちの声援を受けながら、力強く駆けぬける子どもたち。この日は、恒例のマラソン大会の日。南公園のジョギングコースを会場に、年齢に応じた距離を走ります。
山の傾斜を生かした園庭で脚力をつけるとともに、年間を通して週1回、園の裏手から続く、福岡市植物園の周回コースを走ってきました。暑い日もあれば、寒い日もありました。きつい上り坂やでこぼこ道もあります。時には、階段を上り下りするハードメニューもこなしました。そんな中、お友達と励ましあいながら、少しずつ体力や精神力をつけて、この日を迎えたのです。
「ゴール!」園長先生のコールに、3年間の思いがあふれたのか、感極まって涙がこぼれてしまう年長児さん。目標の順位内に入ることができ、来年への意欲を高める年中児さん。年度当初は、転ぶことが多かったけれど、すっかり成長した年少児さん。全員が、それぞれのペースで走りぬくことができました。
「みんな本当によくがんばりました。特に年長児は、これで安心して小学校に送り出せます」と感慨深そうな園長先生。子どもたちの瞳にも、自信と希望がみなぎっていました。

たくさんの声援を受けて走る子どもたち

持久力や瞬発力もついてきた年中児さん

力強い走りの年長児さん

一人ひとりを迎え入れる園長先生

みんなよくがんばったね!バンザーイ

取材日記

~子どもは、「自然」と「人」の中で大きくなる~

門をくぐると、交通量の多い表通りからは想像もできないくらい、静かで自然豊かな同園。園庭の一部は、山の斜面をそのまま生かしたもので、子どもたちの格好の遊び場になっています。また、園内でタケノコ・びわ・栗・梅の実がとれるなど、ごく身近に季節の移ろいを感じられる環境が整っています。
同園は、豊かな自然の中で、親と一緒に子育てをするという理念の下、52年前に開園。当初より、毎朝、園長先生が門の前に立ち、登園してくる親子を迎えます。最初は、恥ずかしさもあってか、大きな声が出ない親子も、園長先生の毎日の声かけに、やがて、元気いっぱいのあいさつができるように。言葉を交わすことの楽しさを体験すると、そこからまた新しい世界が開けます。
保育面では、子どもたちが成長に応じて、楽しく、無理なく、やる気を高めながら心身を発達させていくことができるようにと、各年齢ごとの「遊び」があるのが特徴です。 その1つが、「指先を使う遊び」。年少児さんでは、ひも通しやビーズ通しを楽しみながら、集中力や根気強さを養います。年中児さんでは、ひも結びや針糸通し、針製作にも挑戦!一人ひとりボール袋を縫って、年長クラスに上がったときに、クラスカラーのボールを先生からいただくのを楽しみにしています。年長児さんでは、卒園記念として、布貼り絵の自画像を作るのが、開園以来の恒例行事となっています。
最近でこそ、指先を使う作業は、脳にいい刺激を与えると科学的に証明されるようになりましたが、同園では、それ以前から、子どもたちの育ちに欠かせないものとして、遊びの中に取り入れてきました。
また、運動面でも、バランス感覚を養って欲しいと、年少児は「ぽっくり」、年中児は「天狗下駄」、年長児は「竹馬」に挑戦。一見、「ちょっと難しそう」と思われる課題にチャレンジし、練習を重ねて、できるようになったときの自信は、何物にも代えがたい「財産」になります。しかも、お友達同士で励ましあいながら、全員ができるようになる-それが、自分を認め、お友達を認める心にもつながっていきます。
子どもたちのそんな成長の姿に多く触れて欲しい、我が子だけではなく、よその子も励ましてあげて欲しいと、保護者が参加できる行事もたくさん設けています。もちつきや豆まき、運動会、キャンプなどの時には、お父さんも積極的に参加。また、「絵本係」のお母さんたちは、絵本の貸し出しや壊れた本の修復をするほか、子どもたちに絵本の読み聞かせをしたり、人形劇をしたり。親子が一緒に参加することで、楽しい時間を共有するとともに、家族共通の話題作りにもなっているようです。
自然の中で、たくさんのお友達、お父さんやお母さん、おじいちゃん、おばあちゃん、先生たち、地域の人たちとのふれあいを大切にしながら、健やかに成長している子どもたちです。

山の斜面をそのまま生かした園庭。左奥が園舎

平坦でない地面を工夫しながら歩くことで、足腰が鍛えられます

幼稚園は、お母さんたちの集いの場でもあります

「おはようございます!」きょうも元気に1日のスタートです

子どもたちが縫ったボール袋。なかなか頑丈です

貼り絵の自画像作り。布を1cm角に切り、のりで貼りつけていきます

3年間の集大成

マラソンの日も、たくさんの保護者が応援に駆けつけるとともに、コースの安全を見守るサポートをしてくれました

「みんなが見てくれている」という思いは、子どもたちの励み、うれしさ、楽しさにつながっています

こちらの情報は、2008年05月号の本誌に掲載されたものです。
最新の情報は各園にご確認ください。