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宗教法人 日本キリスト教団 福岡中部教会付属 養巴幼稚園

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何度も楽しむクリスマス劇

キリスト教を保育の基本方針としている養巴幼稚園。クリスマスを間近に控えたこの日、ホールでは、年長組さんがイエス・キリスト降誕の音楽劇を演じていました。先生が弾くピアノに合わせて、大きな声で歌っています。発表会の練習?いいえ、保護者を招いての発表会は、前の週に終わっています。同園では劇を、みんなの前で発表するためだけでなく、子ども自身が楽しむものとしてとらえています。そのため、発表会が終わった後も、繰り返し「劇ごっこ」をするそうです。
イエス・キリストの両親であるマリアとヨセフ、預言者や羊飼いなどの登場人物を、本番とは違う配役で演じます。慣れない役なので、セリフがすぐには出てこない子も。そんな時は、先生が最初の言葉を少し伝えると、セリフがスルスルと出てきます。クラス全員で何度も演じているので、自然と覚えているのです。物語の世界を体全体で表現して、想像力を培う養巴幼稚園の子ども達です。

この日のマリアとヨセフ役

先生が弾くピアノに合わせて大きな声で歌います

劇中でハンドベルにも挑戦!

年長組・年中組はロフト付きの教室です

リズム遊びをしている年少組

多少天気が悪くても、外で元気いっぱい遊びます

取材日記

あえて“バリア”を残す

養巴幼稚園は、赤坂のけやき通りから100メートルほど入った高台にある幼稚園です。一帯は、「ふくろうの森」と呼ばれる緑地保全地区。都心にありながら、静かで、自然を感じられる環境です。
幼稚園の敷地も高低差があり、敷地の北側にある園舎は、1階部分が園庭より低い位置にあります。正門を入ったら、坂を下りて園舎に入るというかたちです。園庭の南側は、小高い丘になっています。ここは、たくさんの樹木が枝を広げ、「ようはの森」として親しまれています。子ども達はこの場所が大好き。天気が悪い日でも、ちょっと雨があがったら「外に行こう!」と言い、毎日どろんこになって遊んでいます。斜面を上り下りしながら、子ども達は体のコントロールの仕方を自然に覚えていくのです。さらに、「この葉っぱはここに落ちている」とか「この虫はこの木のそばにいる」とか、森を歩きながら、日々いろんな発見も。感性を育む場となっています。
「バリアフリーという言葉がありますが、当園は“バリアあり”の幼稚園なんですよ」と園長の真鍋良則先生は話します。
養巴幼稚園は、2011年に園舎を建て替えました。その際に、敷地を造成して、低い位置にある園舎を、園庭と同じ高さにすることも検討したそうです。園バスがなく、毎日保護者が園まで送り迎えをしている同園。保護者の中には、妊娠中の方や、赤ちゃんを連れて園に来る方もいますし、ハンディキャップのある子もいます。高低差があると、不便に感じる方もいるだろうと園側は考えたのです。ところが、保護者から、「養巴幼稚園のこの環境を残してほしい」という声があがったそうです。困っている人がいたら声をかけて助け合えばいいのだから、と。結局、園舎は以前あった場所に建て替えられ、起伏のある園庭はそのまま残すことになりました。
園児達は園庭で思う存分遊びながら、日々たくましく育っていっています。そして、困っている人がいたら声をかけ合う保護者の姿を見ることもまた、子ども達にとって大切な学びとなることでしょう。

こちらの情報は、2015年02月号の本誌に掲載されたものです。
最新の情報は各園にご確認ください。